SHAKE KEANE
「Green Onions」


西インド諸島はセント・ビンセント諸島出身、英国ジャズ界で大活躍していたトランペット/フリューゲルホーン奏者のSHAKE KEANE。本格的なジャズ音源だけでなく、いわゆるイージーラウンジ系音楽も手掛けており、今回紹介する1枚はその後者の音源。69年に英国でリリースされた『DIG IT !』というアルバムからオランダDECCAが独自に2曲をカットした本盤。ここで紹介するのは米国の人気R&BグループBOOKER T. AND THE M.G.'sの代表曲「Green Onions」のカヴァー。良い意味で垢抜けなかった原曲と比べてこちらは比較的スタイリッシュな質感。ひんやりしたオルガンが導く重厚というかダウナーな雰囲気の中、いつもの安定感のある、気の抜けた様な(失礼!)和みの音色を聴かせる氏。途中焼けつくようなギターのフレーズが飛び出してくるが、なんのその終始このノリをキープ。モンド等脱力なレッテルやカテゴライズも跳ね返すような(それでいて圧は全く感じさせない)悟りの境地の様・・・


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