YARDBIRDS
『 FIVE YARDBIRDS』

NOW PLAYING 「 I'm Not Talking 」

CLAPTON在籍時の通受けからJEFF BECKに交替しポップ寄りになりロック調のサウンドはより攻撃的に進化した彼等YARDBIRDS。一般受けもしそのご褒美にかこうやってEPもリリースすることが出来た。が、シングルと違いセールス的には全く売れなかった。しかし内容のほうはゴキゲンなホットサウンド。A面「My Girl Sloopy」は米R&BグループVIBRATIONSの楽曲のカヴァーで後に「Hang on Sloopy」と改題してMcCOYSが大ヒットさせた原曲。まるまる片面使っての豪遊ぶり(?)を見せる。そして今回紹介するのはB面1曲目「I'm not Talking」。こちらもカヴァーで原曲はこの時期のヒップなセンスを持っている人間は皆好きだったんじゃないかと言うくらい愛されていたMOSE ALLISON。氏のヴァージョンはピアノを弾きながら歌う、随分と質素なジャズブルースだったがこちらはBECKが一杯にファズをかけた豪快なリフが印象的なアレンジで演奏。ALLISON氏もびっくりの仕上り、のちにWHOが氏の「Young Man Blues」を爆音でカヴァーするがそれと同じくらいのカッコよさ(YARDBIRDSの方はやや影に隠れてしまっている印象が強いが)。その他RELF自作の「I Ain't Done Wrong」もカッコいいブルースロック。なんといってもPSの写真がいいんだよね。

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