MANFRED MANN
「Too Many People」


名フロントマンたるヴォーカリストPAUL JONES脱退後、新たにヴォーカルにMIKE D'ABO等新メンバーを迎え入れ、レーベルもFONTANAに移籍、心機一転スタートさせた彼等。時はスウィンギング・ロンドン華やかし、ジャズをルーツに持つ彼等だったが、この時期は時代のトレンドたるサイケなポップに徹して多くのヒットを生んだ。69年にリリースしたヒット、作曲家TONY HAZZARDの作品を取り上げた「Fox On The Run」もその好例。が、ジャズが根っこのリーダーMANFRED MANNや同じく初期のメンバーのドラム奏者MIKE HUGG、そうそうお茶の間のみに甘んじるわけはなく、そのB面「Too Many People」ではかなり実験的な試みをしている。のちの2人によるCHAPTER THREEの布石と言ってもいいようなプログレッシヴに展開するサイケポップを聞かせてくれる。この余裕こそがブレインドレインと呼ばれた彼等のプライドと自信の現れなのかもしれない・・・

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