「We Can Help You」
THE ALAN BOWN !
「We Can Help You」
かの作曲家JOHN BARRYのグループ、JOHN BARRY SEVENのトランペット奏者として活躍したALAN BOWN。65年にBARRYから独立、おなじSEVENの元メンバー達と自身のグループALAN BOWN SETを結成することに。65年から67年の間にPYEからソウル/R&B色の濃いシングルを数枚リリース。その後レーベルをMGMに移籍し名義をTHE ALAN BOWN !に変えてサウンドもそれまでのソウル/R&B調から時代のトレンドたるサイケポップ的なアプローチを図る。2枚のシングルをリリースして新しいレーベルMUSIC FACTORYに移籍、本盤はそこでの唯一のシングルリリース。スピード感も適度にある、浮遊する感覚も伴ったサイケポップ作品。オーケストレーションを使ってバロックな雰囲気も演出した贅沢な仕上がり。作曲を担当したのは自身達もNIRVANA名義でアーティスト活動していた作曲チーム。そしてこの素晴らしいアレンジを担当したのはHARRY ROBINSON。ROBINSONというと60年代初頭のティーンポップ等のオールディーズ的な作品を手掛けていた印象が強いので結構意外な人選だったりするか。勿論制作を手掛けた、この手のサイケポップ的なサウンドに定評のあるMIKE HURSTのプロダクションの存在もあってのこの完成度だろう。