ANITA HARRIS
「We're Going On A Tuppenny Bus Ride」


67年にCBSに移籍、全英6位を記録した1枚目「Just Loving You」を皮切りに良質なリリースを続けたマルチタレント系歌手ANITA HARRIS。本盤はCBSでの4枚目、クラシカルなピアノの調べから始まる、可愛らしく軽快なガールポップ。2コーラス目のサビからはちびっ子コーラス隊が彼女をバックアップするという面白い展開を見せる。どことなくサイケな香りもする浮遊感覚は68年という時代ならではか。作曲したANDREW MACMASTERはスコットランド出身の作曲家で、この後パブロック系グループとして知られるDUCKS DELUXEに鍵盤奏者として参加、70年代には他のアーティスト達への楽曲提供でヒットも記録することに。アレンジを手掛けたのがこの後LED ZEPPELINのベース奏者として活躍することになるJOHN PAUL JONESが担当。作曲、アレンジを担当した人達が後の硬派なロックに繋がっているのが面白い。

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