BARBARA RUSKIN
「(I Wanna Be Your) Teddy Bear」


65年にPICCADILLYからデビュー、その後はCOLUMBIA、PRESIDENTと渡り歩いた作曲を得意とする女子歌手BARBARA RUSKIN。PRESIDENT移籍後も基本は自作曲での音源をリリースしていた彼女だが全くヒットが出せず。レーベル側も苦肉の策としてか、71年リリースの本盤では彼女の作品ではなく、何と57年に米国の大スターELVIS PRESLEYがヒットさせたロックンロール作品を録音。サイケやニューロックへの反動として60年代後半から盛り上りを見せていたロックンロール・リヴァイヴァルを意識してなのだろうか、ヴォーカルにエコーをかけるなど50年代のノリをディフォルメしたようなポップな仕上がりとなった。アレンジとプロデュースを担当したのは60年代に主にDECCAで活躍したIVOR RAYMONDE。氏の名前をこのPRESIDENTレーベルで見るのも何となく新鮮。ちなみに本盤、そうした時流を意識しつつも残念ながらヒットには至らなかった。

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