BICK FORD
「Sweet And Tender Romance」


マスコミ業界で音楽専門記者として活躍していたというROBERT BICKFORD氏。元々歌手志望だったのか、何と63年にこうしてBICK FORD名義で歌手デビューを果たすことに。A面「Cheat Cheat」は本盤のアレンジ・制作を手掛けているCHARLES BLACKWELLが作曲した軽快なポップス。ここではB面「Sweet And Tender Romance」にスポットを当てたい。こちらは後にコーラス系グループIVY LEAGUEで人気を博する作曲家JON CARTER(ここではSHAKESPEARE名義)とKEN LEWIS(ここではHAWKER名義)が作曲に参加している作品。フォーキーで適度にエッジの効いたギターのリフとピアノのフレーズがカッコいい、時代のトレンドたるビートサウンドにも少し影響を受けたような作風。FORDも実に気持ち良く歌ってる。しかしCARTER=LEWISチームにこの曲名、ビートファンには彼等が結成していたビートグループCARTER=LEWIS AND THE SOUTHERNERSが同年にORIOLEからリリースしたシングルでお馴染みかもしれない。FORDが彼等の曲をカヴァーしたのかぁと調べてみたらなんとこのFORDの方が数か月早かった。ということはCARTER=LEWISの方はセルフカヴァーということになるのか?

前のページに戻る