THE BIG THREE
「You've Gotta Keep Her Under Hand」


マージービート界隈で活躍した人気グループMERSEYBEATSの一員として、70年代は英国ロックのセッションマンとして活躍したJOHN GUSTAFSON。そんな氏が中心となって62年に結成したマージービート系トリオBIG THREE。名マネージャーBRIAN EPSTEINの肝入りで63年にDECCAからデビュー。が、同年には早くもEPSTEINと関係を解消、GUSTAFSON等主要メンバー達が脱退するという緊急事態。そこで同じマージー界隈から新たにメンバーを加えて制作したのが本盤、DECCAでのラストリリースとなる1枚。A面「If You Ever Change Your Mind」は米国の人気歌手SAM COOKEの「Bring It Home To Me」の改題カヴァー、ここではメンバー達が作曲に参加したB面「You've Gotta Keep Her Under Hand」を紹介。こちらは当時英国のR&B/ブルースを嗜好していたビートグループがこぞってカヴァーしていた米国シカゴブルースの人気歌手JIMMY REEDを思わせるR&Bビートナンバー。間奏のギターソロも所謂フリークビート系リスナーに強くアピールするカッコよさ。当初のトリオ編成でのフットワークの軽いサウンドとは違った、重厚なサウンド。勿論メンバー編成が違うというのもあるが、60年代のトレンドの急激な変化を物語っているようにも思える。

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