BILLIE DAVIS
「You Don't Know」


60年に人気歌手MIKE SARNEのサポートを務めた後に63年にDECCAからソロ歌手としてデビューした女子歌手BILLIE DAIVS。同年にCOLUMBIAに移籍し65年にはPYE傘下のPICCADILLYへ移ることに。今回紹介するのはPICCADILLYでの1枚目のシングル「The Last One To Be Loved」のB面「You Don't Know」を紹介。A面は時のトレンドたるBURT BACHARACH作品という手堅い選曲だったが、B面は米国のR&B歌手/作曲家WALTER SPRIGGSのブルース調作品という渋い選曲。62年にWANDA JACKSONが取り上げている作品で(WANDAのヴァージョンはタイトルが「You Don't Know Baby」となっている)、おそらくBILLIEのヴァージョンはWANDA JACKSONのヴァージョンを元にしたと思われる。シンプルなコンボ演奏のみをバックに芯の強いソウルフルなヴォーカルを聴かせてくれる。この後BILLIEはソウル/R&B寄りの音源を録音することになるが本盤に関しても自身の嗜好はB面の方だったのだろうか。

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