BRIAN AUGER & THE TRINITY
「I Want to Take You High」


GEORGIE FAMEやALAN PRICE、ZOOT MONEY等と共にオルガン一大でモッズ道を切り開いてきたBRIAN AUGER。自身のグループTRINITYを率いてジャズロック等々ジャンルを超えた展開を見せた。カヴァー曲も一筋縄ではいかないようなマニアックな選曲から「おや?」よ思うような選曲もあったりと目が離せない。今回紹介するのはTRINITYでのラストLP『BEFOUR』からのカット、何と米国のフリーキーなソウルヒーローSLY STONE率いるFAMILY STONEのヒット曲を取り上げた。かのWOODSTOCKでのステージで一番見せ場のあの楽曲、これだけキャラが強い音楽だと恐れ多くJB作品同様カヴァーは避けたいところだが、ここは誰も通っていない道を歩んできたAUGER、何の迷いもないようにいつものシンプルなオルガンロックのアレンジで演奏している。本家が燃え盛るヴァージョンならこちらは青く静かに燃える炎といったところか。

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