CHICKEN SHACK
「The Things You Put Me Through」


FLEETWOOD MACと共にBLUE HORIZONレーベル、そして英国ブルースシーンを盛り上げたグループCHICKEN SHACK。彼等といえばCHISTINE PERFECTがリードヴォーカルを務め、ヒットを記録したソウルバラード「I'd Rather Go Blind」だろうか。本盤はその次のリリースで、PERFECTが脱退し新たに鍵盤奏者PAUL RAYMONDを迎え入れての録音。A面「Tears In The Wind」はブルース色はやや後退し、メロディアスでしっとりした作品。ここではそのB面「The Things You Put Me Through」を紹介。こちらは軽快なテンポのブギ/ブルース作品で、作曲も手掛けたSTAN WEBBのリードヴォーカルとギターが主役なのだろうが、新加入した鍵盤奏者RAYMONDがWEBBを圧倒するようなグルーヴィなオルガン演奏を聞かせてくれる。このCHICKEN SHACKというグループ名は米国の人気ジャズオルガン奏者JIMMY SMITHの曲名から取られたというから、RAYMONDの演奏はまさにそれを体現した形となっているのではないだろうか。

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