CHRIS FARLOWE
「Treat Her Good」


62年にDECCAからデビューしたソウル/R&Bを得意とする歌手CHRIS FARLOWE。そのソウルフルな喉でうるさ型R&Bファンや業界人を魅了、ヒット曲は出せなかったが64年には大手EMI系のCOLUMBIAに移籍、ここでもヒットを出すことは出来なかったが伴奏を務めるTHUNDERBIRDSと共に良質なR&B調の音源を残した。そして65年、当時最もヒップなレーベルの1つだった新興レーベルIMMEDIATEに移籍、本盤がその第一弾となる。A面「The Fool」は米国のカントリーを黒っぽいノリでカヴァーしたものだったが、ここで紹介するB面「Treat Her Good」も黒さは更に深い。楽曲自体はまんま米国はテキサスのブルーアイドソウル歌手ROY HEADが同年にリリース、ヒットさせた60年代ダンスナンバーの定番「Treat Her Right」を歌詞を変えてのカヴァー・・・というか作曲者のクレジットはFARLOWE自身となっているから(本名のDIGHTON名義)改作ということか?FARLOWEと同じく英国を代表するソウル歌手ERIC BURDONが手掛けているというのも本盤のポイント、魅力の1つか。

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