THE DAVE CLARK FIVE
「Live In The Sky」


サックス導入型の米国50年代のロックンロール・コンボ的なサウンドで本国以上に米国で人気を博した彼等。リリース数も米国での方が断然に多かった彼等だが、本国でのリリースも怠らず、トレンドを意識しながら音源を制作していた。特に60年代後半の重厚なポップ路線は質が高く、「The Red Balloon」等ブラスを導入したサウンドで再びチャートに返り咲いている。本盤は「Red Balloon」に続くブラスポップ作品「Live In The Sky」。イントロから喧騒のSEを導入する凝った作風、当時トレンドだったオールドタイミィな要素も取り入れたアレンジの中、いつも通りのバンカラ風(?)ヴォーカル・スタイルが聴ける陽気な仕上がり。間奏で「All You Need Is〜」なんてフレーズも出てくるなど遊び心も見せる余裕は前作が全英第7位をビッグヒットだった為だろうか。そんな余裕が仇となったか、それとも凝り過ぎた為か、全英第39位をイマイチ振るわなかった・・・アレンジを担当したのはこの時期メキメキと頭角をあらわしていたKEITH MANSFIELD。

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