THE DAVE CLARK FIVE
「The Mulberry Tree」


「まだやっていたのか・・・」と世間ではそんな声も聞こえただろうか。インストグループからキャリアを開始、63年にCOLUMBIAに移籍して所謂ビート第一世代の一員として英音楽界を盛り上げた立役者DAVE CLARK FIVE。メンバーチェンジもせずにしぶとく活動を続け60年代を終えようとしていた。ここまで来るのに米国での大ブレイクをはじめ本国でもヒットを連発する一方、全く不発だったシングルもけっこうあり、この69年にリリースされた「The Mulberry Tree」も全く売れていない。彼等のシングルといえばCLARK=SMITHコンビや他のメンバーの作品の印象が強いが、マンネリ化を防ぐ為か、60年代後半は外部の作曲家の作品を取り上げるようになっていた。この作品も同じビート第一世代出身のアーティストPETER LEE STIRLING、そう後のDANIEL BOONEの作品を取り上げたもの。バンドのサウンドだけではこの時期、乗り越えられなかったか、やはり話題の人材としてKEITH MANSFIELDをアレンジャーに起用、この時代らしいカラフルなアレンジを施してもらった。クオリティ的には高いものが仕上がったが、世間の反応は冷たかった・・・

前のページに戻る