THE DAVE CLARK FIVE
「You Got What It Takes」


60年代前半デビューしヒットを立て続けに出した、英ビートシーンにおいてその米ロックンロールコンボなスタイルが異色な存在だった彼等。他の同世代のグループが消滅していく中、60年代半ば、後半としぶとく活動していたが、なかなか大ヒットに恵まれず苦戦していた。本作もそんな中でリリースされた1枚。原曲は米R&B歌手MARV JOHNSONが59年にリリース、ヒットさせていたというちょっと古い楽曲。DC5はそういった楽曲を当時人気を博していた米の南部ソウルの人気レーベルSTAXあたりのサウンドを意識したような重厚かつファンキーなアレンジで演奏。そういったソウルサウンドの要の1つ、ホーンセクションの音色に彼等の意気込みは感じられたのだが・・・チャート的には27位を地味な小ヒットに終わってしまった楽曲だが、もっと売れてもいいパワフルな作品だと思う。

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