DEENA WEBSTER
「Wish You Were Here」


68年にリリースした唯一のアルバムが英国フォーク/フィメール・ヴォーカル系リスナーの間で評価の高い歌手DEENA WEBSTER。レーベル側としてはもっと多角的に売り出したかったのか、フォーキーなサウンドのアルバムとは対照的にシングルではポップなサウンドを歌わさせられた(?)彼女。1枚目のシングルとなる本盤もA面「You're Losing」では比較的軽快なテンポのガールポップを聞かせてくれる。ここではそのB面「Wish You Were Here」を紹介。こちらはしっとりと乙女チックで洒落たラウンジ・ボッサ系のサウンド。妙なお水っぽさは聞き手に昭和の赤坂の夜(いや渋谷か新宿か?)あたりを思わせるか。こちらの方がアルバムの音楽性に近いかもしれない。この洒落たアレンジを手掛けたのは人気アレンジャーARTHUR GREENSLADE。作曲を担当したSTEVE ROBERTSなる人は彼女のアルバム制作に参加しているレコーディング・エンジニアPETER VINCEの変名だそうな。

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