DODIE WEST
「Is He Feeling Blue」


同時期に活動していた米歌手DOTTIE WESTって方がいらしゃるけど、こっちはDODIE、英国女子です。元々はローカルのビートグループのヴォーカルだったという彼女。単身ロンドンに行き、見事大手のDECCAと契約、本作のリリースにいたる。今回紹介するのは彼女のデビュー盤、全英第39位を記録した「Goin' Out Of My Head」のB面「Is He Feeling Blue」。A面は説明不要、米の人気作曲家チームRANDAZZO=WEINSTEINによるポップス・スタンダード。一番ヒットしたLITTLE ANTHONY AND THE IMPERIALSの代表的なヴァージョンをはじめ数多くの歌手達が取り上げた名曲。その有名曲のA面に比べて地味な本作、所詮B面作品というのは否めないが、逆に言えばA面には出せない儚さ、憂いさがある、彼女の一見危うい(?)歌唱スタイルはそうした感覚を演出するのに絶妙にフィットしている。作曲者の1人のWILLIAMSは本作の製作者LES WILLIAMSだと思うのだがあまり英国60年代ポップスでは見ない名前。

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