DUFFY POWER
「Ain't She Sweet」


59年にFONTANAからアイドル系ロック歌手としてデビューしたDUFFY POWER、本盤は同年にリリースされた2枚目。A面「Kissin' Time」は米国の人気アイドルポップ歌手BOBBY RYDELLが同年にリリース、ヒットさせた楽曲のカヴァー。ここではB面「Ain't She Sweet」を紹介。こちらは1927年(!)に米国の作曲家MILTON AGERと作詞家JACK YELLENが作曲した、スタンダード楽曲として知られる作品を取り上げたもの。POWERのヴァージョンはメロウな雰囲気の中に不良っぽいテイストを散りばめた実に洒落た仕上りとなっている。勿論後に移籍するPARLOPHONEでも一緒に良い仕事をするアレンジャーKEN JONESのセンスの良さも見逃せないが、POWERの持つ不良な雰囲気も本ヴァージョンのかっこよさに一役買っている。ハンブルグ時代のBEATLESもこの曲を演奏しており、POWERのヴァージョンのJOHNへの影響も指摘されたりもしているが、POWERがJOHNのお気に入りの歌手だったということも考えると感慨深い・・・

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