DUSTY SPRINGFIELD
『 DUSTY 』
一連のポップシングルで歌姫の名を欲しいままにした彼女。そう、大抵は「2人のデート」や「この胸のときめきを」とか何故か邦題が出てきてしまうようなベタな定番が頭に浮かぶ。そんな彼女だが根っこにあるのは黒ーいR&Bフィーリング。そんなもう１つの顔はLPや今回紹介するようなEPで覗かせる。本作は「Wishing And Hoping」のようなポップな楽曲に混じってMARVIN GAYEの「Can I Get A Witness」のカヴァーを収録。大抵の歌手ならこのしっかりした伴奏に負けてしまうが彼女は違った。この芯の太い声と生まれ持ったセンスで本家と引けを取らない仕上りとなった。ビッグネームだからといってあなどるなかれ。