THE FOURMOST
「Turn The Lights Down」


モッズにソウル音楽、そしてまもなく来るサイケ云々、60年代半ばからの激動の時代の直前、マージー勢をはじめとするビートブームの第一世代は身の振り方を考えただろう。彼等FOURMOSTもそんなうちの1つ。66年という過渡期にリリースされた本作は長年在籍していたPARLOPHONEと決別する最後の1枚。ここまでくるとジタバタしてもしょうがないと思って原点回帰の意味もあったのか、A面「Auntie Maggie's Remedy」はこの世代にも多大な影響を与えた、戦前から活躍するエンターテイナーGEORGE FORMBYの作品。オールドタイミィなこの和み系楽曲を実に楽しく(なかば自棄で!?)演奏している。そして今回紹介したいのがB面「Turn The Lights Down」。これまたオーセンティックなビートサウンドを聴かせる1曲。途中のギターソロはややサイケな時代へ片足の指くらい突っ込んだような意気込みを感じさせる、アレンジがカッコいい仕上がり。ちなみに曲を書いたのはBEATLESをはじめ60年代後半から70年代にかけて多くの大物売れっ子グループを手掛けたエンジニア、GEORGE PECKHAM。

前のページに戻る