GENO WASHINGTON AND THE RAM JAM BAND
「Bring It To Me Baby」


本場仕込みのファンキーなノリで英国の若いソウルファンやモッズ族に愛されたソウル歌手GENO WASHINGTON AND RAM JAM BAND。彼等の人気の秘訣たるライブ感覚を取り込んだ音源もまた人気を博していた。60年代後半のグループ末期の録音になるとスタジオでのカチッとした作風に変わっていき、本作でもそんな作風・姿勢が反映されている。自身もアレンジャーとして活躍していた作曲家ANTHONY KINGがペンを取ったポップで豪快なファンキーソウル。初期の粗削りな感覚は薄れ、大物の余裕すら感じさせるノリは完全プロ志向。アレンジを担当しているNICKY WELSHは60年代後半PYEで良い仕事をしている人で本盤でも重厚なホーンセクション等素晴らしいアレンジ術を披露してくれている。

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