GERRY MARSDEN
「I'm Not Blue」


PACEMAKERSを率いてビートブームを牽引してきたGERRY MARSDEN。66年にグループを解散、当然ソロの話が来たのだろう、こうやって翌年にめでたくソロデビューを飾ることが出来た。「You'll Never Walk Alone」や「Don't Let The Sun Catch You Crying」等バラードでの歌唱が定評があったからかそれともバラードの方が売り易いからなのか本盤のA面「Please Let Them Be」は美しいバラード。今回ここで紹介したいのがGERRY自らのペンによるB面「I'm Not Blue」。イントロのファズは時代を反映させたアレンジ、全体はワルツっぽいリズムで展開していくサイケなナンバー。確かにバラードでこそGERRYの最大の歌唱力が活かせるかもしれないが、自作もまたカントリーやジャズ等を消化してきた彼独特の洒脱なセンスを感じられるのだ。そんなセンスがこのスウィンギン・ロンドンの時代にも地味ながらB面だが花開いた・・・ヒットしなかったけど。

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