GLENDA COLLINS
「Head Over Heels In Love」


GLENDA COLLINS、彼女というとJOE MEEKが手掛けたガールポップ/フリークビート系音源の印象が強い。が、元々は正統派(?)歌手として60年にDECCAからデビュー、そこで3枚のシングルを残している。この回紹介する「Head Over Heels In Love」はそのラストの3枚目にあたる「Find Another Fool」のB面曲。A面曲は米国のブリル・ビルディングの代表選手、BARRY MANN=CYNCHIA WEILの人気コンビによる米国産ポップスのカヴァーだがB面は英国作曲家による英国産オリジナル・オールディーズ風ポップス。作曲を担当したMIKE HAWKERはJOHN SCHROEDERと共にHELEN SHAPIROの一連のヒット曲を書いていることでお馴染み、今回の相方JOHN RABINSともやはりHELE SHAPIRO等ポップス歌手に楽曲を提供している。MEEK作品を歌った音源はどうしても彼女の歌唱よりもMEEKによる奇天烈なサウンド・プロダクションに意識が行ってしまうが、本作ではじっくりと彼女の素晴らしい歌唱に耳を傾けることが出来る。こうして聴くとSUSAN MAUGHANにも似ているなぁ・・・この時期のDECCA産の良質なティーンポップ音源を手掛けているIAN FRASERによるアレンジも無論、素晴らしい。

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