GRAPEFRUIT
「Ain't It Good」


68年にメンバーの才能溢れる作曲家GEORGE ALEXANDERのペンによるデビュー盤「Dear Delilah」が全英21位のヒットを記録、幸先の良いスタートを切った彼等。勢いよく出した2枚目「Elevator」もALEXANDERの作品だったが残念ながらヒットに至らず。そして続く3枚目はレーベルの肝煎りか、ALEXANDER作品ではなく米国の人気グループFOUR SEASONSのヒット曲「C'mon Marianne」で手堅くヒット狙い、何とか全英31位を記録。しかしやはりここはALEXANDERが作曲したB面「Ain't It Good」に注目したい。ホーンセクション等ゴージャスなアレンジを配したA面と比べてこちらはギターを中心としたグループの演奏を軸にしたシンプルなサイケ風味のロックサウンド。確かにヒット性はA面の方が強いが、彼等のセンスや魅力を感じさせるのはB面だと思う。

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