JACKIE TRENT
「Pick Up The Pieces」


女王PETULA CLARKに続いてPYEを支える実力派女性歌手JACKIE TRENT。そのエレガントな歌い回しは60年代半ば以降の華やかな音楽業界にこそ花咲いたという感じだ。ではそれ以前の芽の出なかった時期はといえばこれがなかなかどうして素敵な音源を残している。ここで紹介する本作も元々は62年にORIOLEでリリースされた正真正銘のデビュー作、版権を持っていたCBSが同時期のPYEでの成功を意識して65年に再リリースしたもの。この時期はまだ米国風のアレンジ・曲調が幅を利かせておりこの曲も米ティーンポップによく聴かれるスタイル。これで歌唱力が伴わないと単調に終わってしまうが、JACKIEの歌唱で新たな魅力を出すことに成功している。

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