JANIE MARDEN
「Walk Alone」


女優としても活躍していたという彼女、JANIE MARDEN。55年にDECCAからデビューし翌年まで在籍、4枚のシングルを残す。その後は女優活動に専念していたのか分からないけど、間が空いて63年にPICCADILLYと契約し、本盤でレコード歌手活動再開。米国の人気作曲チームGOFFIN=KING作品を取り上げたA面「Make The Night A Little Longer」はガールポップやノーザンソウル、ポップコーンと色々のサブジャンルで高い評価を得ていることでお馴染みの人気曲。ここではへそ曲がり的にそのB面「Walk Alone」を取り上げてみたい。こちらはフランスの作曲家LOE MISSIRが作曲した作品にALAN HOLTなる人が英語詞を付けて歌ったもので、フランス産らしく(?)どこか物悲しくも美しいバラード作品。ストリングスに絡む、ほのかにぼやけた音色のオルガンはロウソクの灯の温もりを思わせる。まるで一編のフランス映画を観ているような気分。アレンジを手掛けたのはPHILIPSレーベルでその名をよく見るPETER KNIGHT。そして女優魂をしっとりと燃やすように情熱的に歌い上げたJANIEの歌いっぷりに拍手を送りたい。

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