JEFF BECK
「Love Is Blue」


実験的かつプログレッシヴなブルースロックを演奏していたグループYARDBIRDSを脱退し、一人ギター職人として67年にCOLUMBIAからソロデビュー。自身もヴォーカルを取る(取らされた?)ポップなデビュー盤から始まり、COLUMBIA最後のリリースはこの「Love IS Blue」。フランスのイージー音楽の巨匠PAUL MAURIATの大ヒットヴァージョンでお馴染みの楽曲、そのヴァージョンを元に英国ロックな味つけを施した。歌謡臭漂うイントロから徐々に盛り上がってくる展開は実にドラマティック。YARDBIRDSのキャリアもあってブルースの印象が強い氏、ただ70年代以降のクロスオーヴァーよりのサウンドを考えるとこうした選曲(レーベルのお仕着せだろうが)も不思議ではない。そこは極みの世界を求めるギター職人、限られた中でいかに自分を出すかという課題に見事にこえたのではないだろうか・・・

前のページに戻る