LANCE PERCIVAL
「 There's Another One Behind 」

店主にとって、キラー要素は大まかに3つある。
@BEATLESやKINKS等の超定番の名曲群。
ATOMMY QUICKLYやGREGORY PHILLIPS等のヘボ・マージー・ビート。
そして異質なのが、
Bミュージカル仕立てのプロっぽくないPOPナンバー、だ。
毎度お馴染みのこのコメディアン氏。今回はバスの車掌に扮して乗客に悪態をつきまくる。しかし注目したいのはその音。これがじつにEMIらしい極上のできで、イントロからエンディングまでBにど真ん中でヒット、店主には耳の休まる暇が無い。プロデューサーGEORGE MARTINの手腕が冴えまくる。PETER SELLERSでもハマっていたインド風メロディーをまたまた取り入れたのも、もちろんMARTINの仕事。映画『YELLOW SUBMARINE』の‘OLD FRED’の声優を務めた男にとっては、バスの車掌もインド人も朝飯前の仕事だろう。随所にEMI、PARLOPHONEの奥の深さを見る。B面は定番の名パフォーマンス、「Shame And Scandal In The Family」。


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