LITA ROZA
「Mama(He Treats Your Daughter Mean)」


BEATLES以前のリヴァプールを代表するスターといえば女性歌手LITA ROZA。50年代前半にDECCAからデビューし58年まで在籍。同年にはPYEに移籍するも翌年には契約終了、その後ややブランクを経て62年にEMBERレーベルと契約、唯一リリースしたのが本盤。A面が53年にR&B歌手RUTH BROWNがATLANTICレーベルからリリースしたR&B古典として知られる作品のカヴァー。軽快なリズムにワイルドなギターが絡み(弾いているのは誰だろう?)、その上でノリノリになってLITAが歌う素敵なヴァージョン。R&Bファンには勿論、ロックンロール好きにもアピールする攻撃的なサウンド。61年に米国の人気歌手CONNIE FRANCISがリリースした「(He's My) Dreamboat」をカヴァーしたB面も彼女の魅力、実力を見事に活かした素晴らしい録音、両面共々聴いて頂きたい1枚。制作・アレンジ等担当したTONY CROMBIEは英国ジャズドラム奏者としても活躍している人。

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