MARK WYNTER
「Glory Of Love」


PYEでのヒットでお馴染みのポップス系歌手MARK WYNTER。故にPYEからデビューしているというイメージもあるが、デビューは60年にDECCAからで本盤がそのデビュー盤となる。A面「Image Of A Girl」は米国のヴォーカルグループSAFARISが同年にリリースした作品を取り上げたもので、ここではそのB面「Glory Of Love」を紹介。こちらは1930年代に米国の作曲家BILLY HILLが作曲、36年に人気ビッグバンドのBENNY GOODMANの楽団がヒットさせた作品を取り上げたもので、60年代文化全般が好きな方には邦題『招かれざる客』で知られる映画『GUESS WHO'S COMING TO DINNER』の主題歌としてお馴染みかもしれない。GOODMANのヴァージョンは軽快なスウィング調だったが、WYNTERのそれはピアノの三連が印象的なポップバラード調に仕上がっている。アレンジはこの時期DECCAで良質なポップス音源を数多く手掛けていたGORDON FRANKSが担当している。WYNTERより前に米国の人気姉妹グループANDREWS SISTERSやR&B系グループFIVE KEYES等が録音しているが、どれも各々独自のアレンジで歌っており、WYNTERのは独自のアレンジなのか、それと先達の誰かのを手本としているのだろうか?

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