MARTY WILDE
「Alice In Blue」


50年代後半にアイドル系ロック歌手としてPHILIPSレーベルからデビュー、60年代にはCOLUMBIAやDECCA等渡り歩き、ヒットはしなかったものの時代のトレンドを意識した良質な音源を残してきた氏。66年には再びPHILIPSからリリースを開始、今回紹介する68年リリースのシングルもその一環。ここでは欧州や米国、カナダ等でヒットした(本国では全くダメだった)A面「Abergavenny」ではなく、B面「Alice In Blue」を紹介。作曲はWILDE本人と音楽プロモーターやマネージャー等色々な顔を持つ作曲家RONNIE SCOTTとの共作、時代のトレンドたるサイケポップ風の要素を塗した美しいポップバラード。さすがWILDE、常に時代の音を意識してきたセンスがここでも活かされている。PHILIPS系音源でよく見る名前のアレンジャーPETER KNIGHTによるアレンジも素晴らしいの一言。

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