MIKE VICKERS
「Eleventy One」


MANFREDSのオリジナルメンバーで途中脱退してしまった、名アレンジャーMIKE VICKERSのORCHESTRA名義の1枚。何といっても特筆したいのが作曲者がそのMANFREDS時代の盟友TOM McGUINESS。MANFREDSの比較的三の線(?)を受け持っていた彼らしく、後のFONTANA時代にも見せるとぼけた感覚が実にファニー。我が国のクレージーキャッツ然り、ヒップでモッドばかりじゃ一流にはなれなかったはず。こういったコミカルな要素あってのトップバンドだ、流石はTOM・・・とやや脇役のTOMに話がずれ込んだが勿論主役VICKERSのアイデアを具現化する手腕がモノを言うのだ。所々でフィーチャーされたオルガンの使い方が適度に下世話で品もある。まさにVICKERSだからなせる業だ。

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