MIKI ANTONY
「Easy Rider」


「Easy Rider」!?時代が時代だし米ニューシネマの影響か、例の映画のことでも歌っているんだろうと針を落とす。むさくるしいロックを想像したが聞こえてくるのは爽やかなアレンジのソフトロック。アレンジを担当したのはBEATLESやMARY HOPKIN、BEE GEES等豪華な仕事をしていたRICHARD HEWSON、プロデュースにはDERAMで数々の音源を手掛けたMICHAEL ALFREDというものすごく恵まれた環境。が、主役MIKI ANTHONY君、これを含めRCAでは泣かず飛ばず、73年にBELLでリリースした「If It Wasn't For The Reason That I Love You」でようやく小ヒットを記録、当時のアイドル雑誌のも出ていたらしく、本作も自作らしく作って歌えるアイドルを目指したのだろうか(声はアイドル声だしね)。ちなみに片面のA面「Cinnamon」は前年米アイドル歌手JOHNNY CYMBALがヒットさせたカヴァー。

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