THE MOJOS
「Nothin' At All」


そのグループ名やそれに由来するブルース/R&B古典「Got My Mojo Working」をカヴァーしていること等、リヴァプール勢の中では比較的黒っぽい印象も強い彼等。が、自作曲は泣きのメロディがあったり、キャッチーなノリだったりと初期ビートサウンドの王道的なスタイルを聞かせてくれる。大ヒットしたシングル「Everything's Al'Right」の次のシングル「Seven Daffodils」のB面「Nothin' At All」もそんな自作ビートの一例。彼等の特徴の一つであるピアノも効果的に使用した軽快なビートナンバー。A面に持ってくるにはインパクトは弱いがB面にそっと収録してあると、つい何度も針を落としてしまいたくなる小品感がなんともいえない魅力を発している。

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