THE MOOD-MOSAIC
「Bond Street P.M.」


フランスはアルザス地方出身、英国でプロデューサーとして活躍していたMARK WIRTZ。その幻想的でキャッチーな音作りは英国音楽界でも異彩を放つ。本盤はWIRTZが主催するプロジェクト、MOOD MOSAICの1枚目。A面「A Touch Of Velvet - A String Of Brass」はまさにWIRTZのセンスが炸裂した、壮大なスケールの音世界をシングル盤というコンパクトなサイズにまとめ上げた力作。ここではそのB面「Bond Street P.M.」を紹介。こちらは名義はMOOD MOSAICだがプロデューサーはWIRTZではなくMIKE ROSSなる人。作風もA面の幻想的な雰囲気とは対照的に、バンドサウンドがメインの野性味溢れるR&B調インスト。作曲はセッションギタリスト/作曲家/アレンジャー等多方面で活躍するBIG JIM SULLIVANとVIC FLICK。英国セッションギタリストの二大巨頭の共作による本作、2人共にBOOKER T. AND THE M.G.'sやTRAVIS WAMMACK等米国のR&B系アーティスト達の作品辺りを意識したのだろうか・・・ちなみに本盤は69年に再発したタイプ(オリジナルは66年リリース)。再発に対してどの位需要があったのか分からないが、オリジナル共々売れなかった・・・

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