MUCKY DUCK
「Jefferson」


どのレーベルにも得体の知れないレコードがある。アーティスト名を見てもバンドなのかその場のでっち上げなプロジェクトなのか分からないことが多々である。本作もそんな典型的な1枚。しかしレーベルを見てわずかに知っていたキーワードを見つけると急に親しみを感じてしまう。今回もそんなキーワードを見つけた。作曲者のクレジットにはあのスコットランド出身のデュオGALLAGHER & LYLEの名である。軽快なリズムに心地の良く人懐こいメロディ。オリジナルはMARY HOPKINのアルバム収録曲(彼等はAPPLEと作家として専属契約していたのでこの曲は彼女への書き下ろし作品)だったもの。ほのかに香るトラッド風味に癒される。まさに彼等の作品、雑踏の中で友人に会った安心感に近いものを覚える。調度彼等がこの時期参加していたMcGUINESS FLINTのようだ。

前のページに戻る