PATRICK KERR
「Magic Potion」


60年代に多くの若者が夢中になった人気テレビ番組‘READY STEADY GO’。その番組の専属ダンサーの1人が今回の主役PATRICK KERR。名物キャラクターっぷりが評価されて(?)、本盤で歌手デビューとなった。曲は当時英国でも人気を博していた米国の作曲家BURT BACHARACHと作詞家HAL DAVIDのコンビによるもの。63年に米国のR&B歌手LOU JOHNSONがリリースしていたもので、本ヴァージョンもJOHNSONのそれを手本としている感じの軽快なアレンジで録音されている。そんなアレンジに乗ってまさしく軽くステップを踏むか如く調子の良い歌声を聴かせてくれるKERR。随所で聴けるギターのフレーズや質感は同時期のビートサウンドの影響も垣間見れて興味深い。ちなみに先のLOU JOHNSONのヴァージョンは英国では63年にDECCA傘下のLONDONレーベルから配給されているが、この選曲はやはり同じレーベル系列だから、ということもあったのだろうか?

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