PAUL JONES
「Pisces」


人気グループMANFRED MANNのリード歌手として活躍、66年にソロに転向後も人気を博した彼、PAUL JONES。が、前年からチャートアクションから離れつつあった氏、この時期の無難なヒット狙い・・・当時話題のロックミュージカル‘HAIR’の楽曲をカヴァーすること。多分に漏れずJONESも(レーベルのお仕着せだろうけど)後に米国のコーラスグループFIFTH DIMENSIONがヒットさせる「Aquarius」をカヴァー。本盤はその「Aquarius」なのだが、ここではJONES自身の作曲によるB面「Pisces」にスポットを当てたい。‘HAIR’を意識した星座系のタイトル、作風もそれを意識した様なドラマティックかつ豪華なミュージカル調という気合の入った作品。途中入ってくるフォーキーなブレイクはちょっと洒落ている。プロデューサーのNORMAN NEWLLもアレンジを担当したGEOFF LOVEもしっかりとJONESの心意気を支えているところもポイント。ちなみに本盤のチャートアクションは45位だった。

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