PETER & GORDON
「Love Me Baby」


LENNON=McCARTNEY作品「A World Without Love」で華々しくデビュー、クリーンなルックスと健康的な(?)フォークロック調のサウンドが代名詞となった彼等。そんな彼等も後にPETERがプロデューサーとして活躍したりGORDONはSSW系アーティストとして活動したり、元々はアーティスティックな要素があった2人。レコード会社や事務所がプッシュしていたであろう先のイメージに反発もあったのか、シングルのB面ではその一般的イメージから離れた面白いサウンドを作ったりもしている。今回紹介するシングル「I Go To Pieces」のB面「Love Me Baby」もその1つだろうか。米国の歌手DEL SHANNONのペンによるフォークロックなA面に対して2人のオリジナル曲であるB面はちょっとトッポいR&B風。BO DIDDLEYのようなビートにブルージーなギターとハープが絡む、当時のトレンドであったR&Bを意識したような作風。歌声自体はいつもの彼等というのも面白い所。アレンジを手掛けたGEOFF LOVEも普段は比較的上品なサウンドを制作している印象が強いが、ここでは2人の要望もあったのか、素材を活かしたシンプルなアレンジを施している。ちなみにここでハーモニカを吹いているのがROLLING STONESのBRIAN JONESだそうな・・・

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