PETER'S FACES
「 Try A Little Love My Friend 」

有象無象も含めて文字どおり掃いて捨てるほどいたPYE系のビート・バンドの中でもちょっとだけ注目に値するのが彼等。だいたい1枚で終わりというバンドが多いPYEの中で4枚もリリースさせてもらえていることからも、PICCADILLYの期待がうかがわれる。しかしチャート無し。この2ndや3rdの「Just Like Romeo & Juliet」なんてかっこよく、きっと地元では人気を博したであろうことが想像されるようなナイス・ビート・ナンバーだが、やはりPYE特有のもっさり感を振り払うことは叶わず歴史の闇に飲み込まれてしまった。自らの名を冠されたボーカリストPETE NELSONはやはりPICCADILLYからソロ名義のリリースを残した後FLOWER POT MEN、WHITE PLAINSに加入、それなりに活躍の場を得ることが出来たのはよかった。

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