PETULA CLARK
「Valentino」


名作曲家/プロデューサーTONY HATCHと共に作った「Downtown」をはじめ本国のみならず国際的に数多くのヒットを記録したスター歌手PETULA CLARK。本盤はそんな彼女が大ブレイクする前にリリースした、全く売れなかった珍しい1枚。作曲はHATCHなのだが(MARK ANTHONY名義)、アレンジは主にPHILIPSレーベルで数多くのポップス系音源を手掛けているPETER KNIGHTが担当(PHILIPS以外のレーベルで氏の名前を見るのは結構珍しいかも?)。ポコポコと可愛らしいパーカッションに南国風の音色を聴かせるモンドなオルガンやギター、そしてKNIGHTが指揮するヴォーカル隊、その名もPETER KNIGHT SINGERSによるコーラスをバックにPETULAが可愛らしい歌唱を聴かせてくれるポップス。シングル曲としてはヒットを狙うにはややパンチが足りない気もするが、その後のヒット曲群に比べてやや風変わりな(?)作風が楽しめる1枚。

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