SONS & LOVERS
「Help Me (I'm On Top Of The World)」
グルーヴィなソウル/ポップス音源を数多くリリースしていたレーベルBEACON。そのBEACONに68年から72年までの間に在籍、10枚以上のシングル盤をリリースしていた、ダービシャー出身のグループSONS & LOVERS。本盤はその記念すべき1枚目、デビュー盤。一発目だし、レーベルの特色も活かしてグルーヴィなサウンドで行くか?と思いきや、出てきた音は美しいストリングスを配した流麗なポップバラード。まぁ、いつの時代も手堅くヒットを狙いたい時はやはりバラードに尽きるのか。作曲は70年代に英国独自のソウルサウンドを確立、プロデューサーとして大成する、インド出身のBIDDU。本作はBIDDUの最初期の仕事という意味でも興味深い1枚かもしれない。アレンジは後にDJMレーベルでインスト・プロジェクト"MR.BLOE"で成功するZACK LAWRENCEが担当。