ST. LOUIS UNION
「Respect」


マンチェスターにあった伝説のR&Bクラブ、TWISTED WHEELを根城にしていた硬派なR&Bグループ、ST. LOUIS UNION。そんな彼等も頑張った甲斐あってか、見事メジャーレーベルDECCAと契約することが出来た。そんな彼等のデビュー盤「Girl」は当時の確実ヒットの方程式、BEATLESの自身がシングルカットしていない曲のカヴァー。これが功を奏して見事全英第11位のヒットを記録。が、本来のR&B志向の彼等の真の姿が刻まれているのは今回紹介するB面「Respect」の方だろう。当時ソウルを指針としていた人達の憧れの的、OTIS REDDINGの代表曲をカヴァーした本作、本家に負けじと火を噴くような重厚なホーンとしゃがれた声質を活かしたソウルフルな歌唱が印象的なヴァージョン。そのまんまといえばそのまんまだが、むき出しの憧憬や愛情に非常に好感が持てる。

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