TOM JONES
「That's What We'll Do」


65年に大ヒット「It's Not Unusual」で見事大ブレイクを果たしたTOM JONES。そんな時期に突如所属先でないCOLUMBIAからリリースされた本盤、レーベルにはあのJOE MEEKのプロダクション‘MEEKSVILLE SOUND’のロゴがプリントされている。実はDECCA入社前にMEEKのもとでデモ録音していた音源で、MEEKが資金繰りの為にCOLUMBIAに売っぱらったものだそうな。ちょうどブレイク直後ということもあってCOLUMBIAが便乗してリリースしたのだろう。A面「Little Lonely One」は米国のドゥーワップ系グループJARMELSが61年にリリースした作品のカヴァー、ここではそのB面「That's What We'll Do」を紹介。こちらも米国風な、ゆったりしたオールディーズ調ポップス。こちらの作曲者のクレジットにはMYRON=BRYONという2人の名前があるが、彼等はRAYMOND GODFREYとJOHN GLASTONBURYという人達で、GORDON MILLSの事務所に所属する前にTOMがいたマネージメントの人達だそうな。ちなみに本盤、大したプロモーションもしていなかったようで(出来なかった?)全くヒットしなかった。

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