TONIA BERN
「The Duck (Quack-Quack)」


欧州諸外国からエンターテイメントの本場米国や英国に進出の為か、現地に赴き録音するアーティスト達は結構多い。各々が愛好家やコレクターを泣かせる逸品を残しているが、今回紹介するTONIA BERNもそんな1人。出身はベルギーだが、彼女の場合結婚相手が英国人だったのでたまたま現地にいたから録音の話が来たのだろうか。まぁ、理由はどうあれ素晴しい録音を残しており、本作はその好例。曲はボサノヴァの大定番、多くの歌手達が取り上げているがTONIAも随分と歌いなれているのか、スムースに慣れたそのフットワークの良い歌唱を聞かせてくれる。ティーンポップ系の音源をはじめ60年代前半の音源でその腕を振るったJOHNNY KEATINGの洗練されたアレンジ術で彼女の歌声に華を添えている。

前のページに戻る