TONY CRANE
「Winds Of Change」


65年にPOLYDORからデビューした歌手TONY CRANE。翌年にCBSと契約し1枚のシングルをリリースし、更にその翌年にはPYEと契約という流浪の歌手状態となっていった。PYEでは3枚のシングルをリリース、今回紹介する「Winds Of Change」はそのラストリリース「If I Ever Get To Saginay Again」のB面。ホーンを軸にした豪快なオーケストレーションのイントロから一気に疾走、極めてキャッチー。作曲したMARSHとVEALは60年代の英国音楽の界隈ではあまり馴染みの無い名前。そしてアレンジを手掛けたJERRY BUTLERも同じく業界ではあまり馴染みの無い名前(同姓同名の米国シカゴソウルのレジェンドとは別人だろうけど)。70年代に主にEMI系音源で見る名前らしく、本作は氏の最初期に手掛けた仕事なのだろうか。

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