TRACY ROGERS
「When I Realise」


POLYDORに4枚のシングルを残している女子歌手TRACY ROGERS。本盤はその1枚目。コヴェントリー出身のワイルドなビートグループSORROWSも録音しているというのもあってA面「How Love Used To Be」が注目されがちだが、ここではB面「When I Realise」に注目。こちらは中世の雰囲気やトラッド音楽の要素も垣間見れる上品なアレンジ、曲調の作品。A面や他のシングルのワイルドな楽曲を歌う際のスタイルではなく、完全に本作にフィットするような歌唱で歌いこなす所も実に素晴らしい。英国トラッド系音楽がお好きな方にもおススメしたい作品。アレンジを担当したのはPOLYDORで数多くの良質な音源を手掛けていたJOHN HAWKINS。作曲者のLLOYDとはこれまたこのPOLYDORからリリースされた音源でよく見る名前(主にプロデューサーとして)、FRED LLOYDのことだろうか。ちなみに本盤のプロモ盤にはこちらをA面としているタイプも存在しており、レーベル側もどちらをプッシュするか迷っていたのかもしれない・・・

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