THE VERNONS GIRLS
「It's A Sin To Tell A Lie」


58年に大所帯の女性コーラスグループとしてPARLOPHONEからデビュー、その後はメンバーチェンジ等を経てトリオ編成となり、62年に契約したDECCAから数々の良質な音源をリリースしていた彼女達。本盤はそんなDECCAでのラストシングル。それまで比較的最新ヒットやサウンドを意識したシングルをリリースしてきた彼女達だが、ここでは原点に帰ろう的なアイデアが浮かんだのか、ラストシングルとして選ばれた楽曲は米国の作曲家BILLY MAYHEWが36年に作曲、いわゆるポピュラー/スタンダードとして数々のアーティストに取り上げられてきた定番曲。音質やアレンジ的にはギターの音色をはじめ、モダンな雰囲気もあるが、50年代から活動していただけあって良い意味での古臭さを感じさせる好感の持てる録音となっている。この録音セッションを仕切ったのは、このグループからソロデビューしたSAMANTHA JONESの音源も手掛けているCHARLES BLACKWELL。

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