WHITE RABBIT
「I'll Do The Rest」


69年に新興レーベルNEMSからデビューしたマイナーグループのWHITE RABBIT。時代的にいかにもサイケな香り漂うグループ名だが、果たして奏でる音楽もそうだった。今回はA面「Ain't That Something」ではなくB面「I'll Do The Rest」を紹介。ストリングスを中心とした、浮遊感と言うよりも空を舞っているような飛躍感を感じさせる作風。アレンジを担当したRICHARD HEWSONはAPPLEレーベルでのMARY HOPKINをはじめ数多くの良質な録音を手掛けた人。プロデュースを担当したPETE GAGEはモッズ族をはじめR&Bファンに人気のライブパフォーマンスでお馴染みGENO WASHINGTON AND THE RAM JAM BANDやアーシーな米国風ロックを聴かせるVINEGAR JOEのメンバーとしても活躍した人。ちなみにこのグループには70年代にSSW系アーティストとして人気を博するLINDA LEWISやレゲエ歌手として大成するJUNIOR MARVINが初期ラインナップとして在籍していたが、本盤録音時はラインナップは相当変わってしまっていた。

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