ELVIS PRESLEY
「A Mess Of Blues」


‘KING OF ROCK 'N' ROLL’のELVISも60年代に入ると所謂、‘歌う映画スター’路線を進んでいく。それに比例するかのように音作りもその時その時のトレンドを取り入れモダン化を図った。本シングルのA面「It's Now Or Never」はラテンっぽいノリを取り入れたゴキゲンな作品で全米第1位を獲得した大定番。何とR&Bチャートにも入り第8位を獲得するなど大健闘を果たした。が、やっぱり先の肩書きの方がロック好きとしては恋しくなってしまう所。と思ったら流石王様、やっぱりやってくれました!今回ここで紹介したいB面「A Mess OF Blues」は余計な贅肉を取り除いた、シンプルなロックンロール。ELVISもこころなしか故郷に帰ったが如く気持ち良く歌っているようだ。作曲を担当したのはDOC POMUS=MORT SHUMANのチーム。LEIBER=STOLLER同様白人でありながらR&BやBLUESを理解した彼等ならではのさりげない黒っぽさがまた良い。


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